魅力的な女性は、オン・オフの両方でファッションを楽しむ方法を知っていると、私は考えます。
例えば、平日のお洒落ではあまり遊びの要素が入れられなかったとしても、ちょっとした小物使いで平凡でも魅力的なスタイリングをつくることはできるからです。
そして、そういう遊びココロを常に持っている女性は、多くの人から魅力的だと思われるのではないでしょうか。
しかし、毎日の生活に追われているのに、魅力的な女性になるために「平日は小物でお洒落をしよう」
と言われても、ハードルが高いと感じる人もいるかもしれません。
そこで、私がオン・オフを楽しむ時にオススメしているのが、月に数回のオフを「着物」で楽しむということ。
その理由は、普通の洋服では難しい「お洒落を楽しんでいるという実感」が、着物だと感じられるからです。
例えば、着物は着るだけでココロがワクワクします。
それは、普段とまったく違うファッションをすることによって、非日常感を感じ、自分が女性であるということを実感できるからだと私は考えます。
着物も洋服も、服であることに違いはないのですが、全体の見た目、そして動きの制限度が異なってくることから、着物を着ている時は「特別なお洒落をしている気分」になれるのではないでしょうか。
動きが制限されない服というのは、ある意味だらしない格好ができてしまったりします。
しかし、動きが制限される服を着ている時は、物理的にだらしない格好がしづらく、立ち居振る舞いに意識が生まれます。
本当に、常に美しい仕草ができるよう努力をしている人や教育を受けた人であれば、どんな状態どんなファッションをしていても、女性らしい美しい仕草で日々を過ごすことができるでしょう。
しかし、一般人の私たちが、そこまで常に仕草に意識を持ち続けるのは難しいと思います。
実際、私もお洒落をしていない時は、意識がお洒落から遠のいていますので、正直だらしない姿勢や格好をしてしまいます。
しかし、そんな私でも、上質な着物を着る時は仕草に意識が行くから不思議です。
そうして、お洒落を意識した休日を過ごした後の平日は、着物の時の意識が残っていることがあるので面白いです。
もちろん、毎日お洒落でエレガントでいられるならそれが1番好ましいのですが、仕事や家事や育児に追われる現代の女性は、なかなか難しいですよね。
そこで、ポイントとなるのが着物を着るとことで、女性的でお洒落な自分を意識する時間を意図的につくるということです。
そして、それが習慣になってくると平日にも良い影響が出てきます。
なぜなら、平日は洋服を着る人が「休日に着物というファッションを楽しんだ」場合、平日に戻ると前日とは違った洋服を着ることになるので、今度は洋服が特別な服になるからです。
つまり、着物を着ない人にとっての服は、唯一「洋服というカテゴリー」というジャンルだけで生活することになり、刺激がどんどん減っていきますが、
着物を週末に取り入れるだけで、服のカテゴリーそのものに選択の幅が広がり、着物と洋服を切り替えるたびに新鮮な刺激が生まれるのです。
言い過ぎかもしれませんが、私はその刺激によって、着物も洋服も特別なファッションになる可能性が広がるのだと考えます。
実際、私は着物と洋服どちらも着ても、毎回楽しいと感じています。
もし、アナタが最近、自分の中から女性らしい感覚を感じていない、と思うのでしたら、
まずは着物を着たオフの時間を過ごすことで、女性らしい自分を見つけてみませんか？
